空き家バンクとはどんなサービス?空き家所有者が知っておきたいポイント!
親から譲り受けた家や転居によって住まなくなってしまった空き家を所有しているものの、その家の扱いに悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
空き家を放置しておくことにはデメリットが多く、できれば少しでも早いうちに対処しておくことが大切です。
今回はそのようなときに活用できるサービス「空き家バンク」についてご紹介していきますのでぜひチェックしてみてください。
空き家バンクの目的や仕組みとは?
空き家バンクとは、空き家を所有している方と空き家を利用したいと思っている方を仲介するサービスのことで、各自治体やそこから委託された企業によって運営されています。
近年、日本国内には放置された空き家が増加傾向にあり、防犯上や衛生上、さまざまな問題があり大きな社会問題となっています。
そんな空き家を減らし有効活用しようというのが、空き家バンクの目的です。
空き家バンクの仕組みと一般的な利用の流れは次のとおりです。
●①空き家を所有している方が、空き家バンクに登録をする
●②市区町村のホームページや掲示板などに空き家情報が公開される
●③募集されている空き家を利用したいと思っている方が見学の申し込みをする
●④気に入ったら入居に関して交渉を進め、売買契約を結ぶ
空き家バンクを利用するメリット・デメリットとは
空き家を所有している方と空き家を必要としている方をマッチングさせる役割を持つ空き家バンクには、次のようなメリットがあります。
自治体の補助金制度が利用できる
自治体によっては空き家を有効活用するための補助金制度を実施している場合があります。
自治体の補助金制度を利用すれば買主にとっては費用の節約にもなるため、買手が付きやすくなります。
無料で物件情報を発信できる
空き家の所有している方は広告費をはじめとして宣伝活動に必要な費用をかけずに物件情報を発信することができます。
メリットがあるのと同時に、空き家バンクの利用にはデメリットや注意点もあります。
トラブルが起きやすい
空き家バンクで物件を売る際に、専門の宅建業者を通さずに直接買主と契約を結ぶ方がいます。
この場合、仲介手数料は不要になりますが、売買の専門知識がある専門家が介在しないため契約の不備や交渉事などのさまざまなトラブルが起きやすくなる可能性があります。
周知されていない地域がある
近年登場した空き家バンクは、まだ日本全国で浸透していないため周知されていない地域もあります。
せっかく空き家バンクに登録しても空き家バンクの存在を知らない方も多いため、なかなか売却に至らないケースがあることも念頭に置いておく必要があるでしょう。