不動産売却をスムーズに行うために必要なインスペクションについて
インスペクションという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
近年、住宅を売却する際に必要不可欠なものになりつつあるインスペクションについて、詳しく説明していきましょう。
調査の内容は?不動産売却で重要なインスペクションとは
インスペクションという言葉には「視察」や「検査」などの意味があります。
不動産におけるインスペクションとは、既存住宅の建物状況を調査することを意味します。
2020年に民法改正が行われ、不動産を売却する場合にインスペクションを必要とする場面が増えていくと考えられています。
インスペクションの対象となるのは、既存住宅です。
つまり、オフィスや店舗は対象外で、築年数が2年以上の住宅か、人が住んだことのある中古住宅が対象となります。
住宅が対象なので、賃貸マンションやアパートも中古の場合はインスペクションが必要です。
インスペクションは建築士や住宅診断士などの専門家が、国の定めた既存住宅調査方法基準に従って行います。
インスペクションの調査の対象となるのは、構造耐力上主要な部分と雨水の浸入を防止する部分です。
調査の方法は目視が主ですが、他にデジタル水平器やレーザー距離計などの計測機器が用いられます。
戸建てでは床下の調査もあるので、シロアリ被害の確認もすることができます。
不動産売却におけるインスペクションの流れを具体的に解説
インスペクションは、売主が費用を負担して行う場合と、買主が費用を負担して行う場合があり、主な流れは次の通りです。
1.見積もりの依頼
インスペクションの業者に見積もりの依頼をします。
見積もりの内容を細かくチェックします。
2.申し込み
見積もり内容に納得したら、正式な申し込みを行います。
3.書類を準備する
住宅の図面をはじめとして、必要とされる書類の準備をします。
4.インスペクションを行う
あらかじめ決めておいた日に調査担当者が訪問し、インスペクションを行います。
5.報告書の受け取り
インスペクションを行った業者から報告書が届きます。
6.費用を支払う
インスペクションにかかった費用を支払います。
インスペクションを依頼する場合、業者選びが大切になってきます。
複数業者に相見積もりを取って費用と内容をチェックし、コミュニケーションが取りやすく説明が分かりやすい担当者であることも選ぶためのポイントとなります。