住宅購入に役立つ知識!ホームインスペクションと耐震診断の違いとは?
近年、中古住宅を購入する方が増えてきています。
中古住宅を購入する方にとって、住まい選びの重要な条件は長年の暮らしに耐えられる劣化状態や耐震性ではないでしょうか。
最近ではホームインスペクション(住宅診断)が住宅購入者に浸透しつつありますが、従来から行われてきた耐震診断との違いが分からない方も多いかもしれません。
ホームインスペクションと耐震診断について明確な違いを把握することで、より住宅購入に適した診断を参考にできますよ。
今回は、ホームインスペクションと耐震診断の違いについて解説いたします。
ホームインスペクションと耐震診断の違い① それぞれの目的
ホームインスペクションとは、ホームインスペクター(住宅診断士)によって行われる住宅の瑕疵や欠陥の有無を調査する「住宅診断」です。
一方、耐震診断は国家資格である「建築士」が、国が定めた耐震基準を満たしている建物なのかを判断する調査です。
つまり、ホームインスペクションは住宅全体の劣化状態や傷の箇所などを検査するのに対し、耐震診断は地震によって建物が倒壊しないかを診断することが目的となっています。
ホームインスペクションと耐震診断の違い② 検査項目
では、中古住宅を購入するにあたり、どちらの診断を済ませておく必要があるのでしょうか。
それぞれの検査項目としましては以下の通りです。
<耐震診断>
・地盤の目視調査
・基礎コンクリートの状態調査
・床下換気の状態
<ホームインスペクション>
・設備・建材の検査
・雨漏り、雨樋の詰まり
・床の軋み、床下の腐敗
中古住宅を購入する場合はやはり長年の住まい計画を見越して、ホームインスペクションは欠かせない診断です。
一方、国の耐震基準を満たしている事を証明することで住宅ローン控除が適用されるなどのメリットもあります。
また、耐震性が整っていることで大きな安心感にも繋がるでしょう。
それぞれにメリットがある為どちらが良いのか一概に判断することは難しいですが、まずは住宅診断をしてある程度の劣化具合を確認しておくことをオススメします。
ホームインスペクションと耐震診断の違い③ それぞれの費用
費用に関しましては、ホームインスペクションは5万円~6万円前後です。
また、業者によって大型の機械を用いる検査を行う場合や新たな経費が必要となる場合は、10万円を超えるケースもあります。
耐震診断は15万前後が相場となり、インスペクションほど金額の揺れ幅はありません。
金額的にもインスペクションはハードルが低いと思いますので、住宅の欠陥や瑕疵を手軽に確認したい方にオススメですよ。
まとめ
ホームインスペクションと耐震診断の違いについて解説いたしました。
それぞれ目的が異なりメリットもありますので、これから安心して暮らすために住宅の劣化状況を確認したい方は、診断を済ませておくに越したことはありません。