家の売却時に注目のホームステージングとは?メリットや費用を解説
- この記事のハイライト
- ●ホームステージングとは印象をより良く見せるために家具やインテリアをコーディネートして演出すること
- ●家の売却時に実施するメリットは販売期間の短縮や高く売れる点が挙げられる
- ●ホームステージングの費用相場は範囲によって異なり、数万円から数十万円までさまざま
家を売り出したからといってすぐに買主が見つかるわけではありません。
早期成約を実現するのに効果的な方法が「ホームステージング」です。
本記事では、ホームステージングとはなにか、実施するメリットや費用相場について解説します。
京都府京都市で不動産の売却を検討中の方は、ぜひ参考になさってください。
家の売却に有効?ホームステージングとは?
近年、家を売却する際に注目を集めているのが「ホームステージング」です。
ホームステージングとは、家の印象をより良く見せるために、家具やインテリアをコーディネートして演出することを指します。
売却物件が空き家になっている場合はもちろん、居住中の場合でも、部屋のレイアウトや小物の配置を工夫すると、買主が「ここに住んでみたい」と思えるような魅力的な空間をつくり出すことが可能です。
従来は欧米、とくにアメリカで一般的におこなわれてきた方法でしたが、日本でもそのメリットが広く知られるようになり、取り入れる売主が増えてきました。
ホームステージングの始まりと広がり
アメリカでは、物件を売り出す際に家具付きのモデルルームさながらの空間を用意する文化が根付いています。
単に部屋を飾るだけでなく、ライフスタイルを想像してもらいやすくするための手段です。
たとえばキッチン周りに調理器具を配置したり、リビングに観葉植物を置いてみたりすると「ここで食事をする」「家族でくつろぐ」といった具体的な生活イメージを抱かせる効果が期待できます。
こうした取り組みが高い成約率を生み出すとして話題になり、日本の不動産業界でも「ホームステージング」が認知され、広まっていったのです。
モデルルームのような魅せ方のポイント
ホームステージングの理想形は、まさに販売中の新築分譲マンションなどでよく見るモデルルームです。
過度な装飾ではなく、家の潜在的な魅力を引き立てることを目的としています。
そのためには、部屋の広さや間取りに合わせた家具選びが大切です。
たとえば、広さが限られたリビングには大きすぎないソファを配置し、余裕あるスペースを感じさせるようにします。
また、明るい照明やクッション、カーテンなどのファブリックを上手に使うと、温かみや落ち着きを演出し、訪れた方が「ここで暮らす自分」を具体的に想像しやすくなるでしょう。
ホームステージングの効果と導入のポイント
ホームステージングの最大の効果は、内覧者の第一印象を大きく高められる点です。
具体的には「部屋が広く見える」「インテリアのセンスが良く感じられる」「住むイメージを抱きやすい」などのプラス要素が生まれます。
その結果、成約率アップや売却期間短縮、高値での売却が期待できるケースも少なくありません。
ただし、過剰な演出はかえって逆効果になる場合があるため、バランスが重要です。
専門のホームステージャーに依頼すれば、物件のコンセプトに合った最適なコーディネートを提案してもらえるでしょう。
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家の売却時にホームステージングを実施するメリットとは?
近年、中古物件の売却で注目を集めているホームステージングには、実際にさまざまなメリットや効果があります。
販売期間の短縮につながる
実際に、ホームステージングをおこなった物件は、内覧時に好印象を与えやすく、内覧者が「ここでの暮らし」を具体的にイメージしやすいです。
その結果、販売期間が短縮される傾向が報告されています。
多くの方にとって、物件が売れずに長期間抱え続けるリスクを減らせる点は大きなメリットです。
また、販売期間が長引くと物件の価値が下がってしまう恐れもあるため、早期成約に結びつけやすいホームステージングは、売主にとって重要な手法でしょう。
高く売れる可能性を高める
ホームステージングのもう1つの大きなメリットは、物件が高く売れる可能性を高められる点です。
内覧時に良い印象を与えれば、買主は購入意欲を高めやすくなり、適正価格での取引や、場合によってはそれ以上の好条件での交渉が進むこともあります。
買主に対して「この家で暮らす」イメージを強く持ってもらうと、価格交渉がスムーズになり、結果的に売主側が希望する価格に近い条件での契約につながることも少なくありません。
反対に、何も手入れがされていない物件は、印象が悪くなるだけでなく、「値引きしてもらいたい」との気持ちを買主に与えてしまう可能性が高いのです。
ホームステージングは、その物件本来の良さを引き立てるため、売却価格を下げずに済みます。
もしご自身で取り組む場合は、まずは不要な荷物や家具を片付け、清潔感を保つことが大前提です。
そこに必要最小限のインテリアや小物で彩りを加え、あたかもモデルルームのような空間づくりを心がけると効果的です。
結果として、物件の魅力が存分に引き出され、買主にとって「この家に住みたい」という気持ちを高めることができるでしょう。
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家の売却時におこなうホームステージングにかかる費用の相場
家の売却をよりスムーズに進めるためのホームステージングですが、実際にどの程度の費用がかかるのか、気になる方も多いでしょう。
費用を把握しておくことは、売却活動の計画を立てるうえで大切です。
ホームステージングの相場や「居住しながら」「空き家」それぞれの場合の費用の目安について解説します。
ホームステージングの費用相場はどのくらい?
ホームステージングの費用は、依頼する業者や物件の規模、サービス内容によって幅がありますが、相場としては数万円から数十万円程度とされています。
たとえば、簡単なコンサルティングのみであれば5万円前後、家具や小物のレンタルまで含めた本格的なホームステージングでは10万円~20万円以上かかることも珍しくありません。
さらに高級家具の使用や、より洗練された演出を求める場合には、数十万円単位の費用になる可能性もあります。
また、ホームステージングに用いる家具をレンタルする場合、月ごとのレンタル料金が加算されるケースもあります。
一度セットしたまま売却が完了するまで続けるのか、短期間のプランを選択するのかによってトータルコストが変わってくるので、事前にサービス内容や契約期間をしっかり確認しましょう。
居住しながらホームステージングする場合の費用の考え方
売却活動の最中に、物件に居住しながらホームステージングをおこなうケースもあります。
この場合、すでにある程度の家具や生活用品がそろっているため、追加のレンタル家具が最小限で済むことが多いでしょう。
たとえば、メインとなるソファやダイニングセットはそのまま使い、小物類やアクセントになるクッション、カーテンなどだけを新調してイメージを一新する方法です。
とくに「どの範囲までサポートしてもらうか」で料金が変わるので、ホームステージング業者と十分に話し合い、自分の希望と予算をすり合わせることが重要です。
空き家のホームステージング費用とポイント
すでに退去済みで家具が何もない空き家の場合は、家具や小物を一から準備する必要があります。
見栄えを整えるために、リビングや寝室などの主要な部屋には最低限の家具を置くことが多く、全体の費用は「レンタル家具を何点導入するか」によって大きく変わります。
どの部屋まで家具を入れるか、どれくらいの期間ホームステージングを継続するかなど、物件の特性と予算を踏まえながらプランを決めるのがポイントです。
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まとめ
ホームステージングとは、家の印象をより良く見せるために、家具やインテリアをコーディネートして演出することを指します。
家の売却時に実施するメリットは、販売期間の短縮や高く売れる可能性がある点が挙げられます。
ホームステージングの費用相場は、範囲によって異なり、数万円から数十万円までさまざまです。
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有限会社初田屋 メディア編集部
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